2005年05月25日

嫌いな食べ物

トマト
ナス科の一年生作物。南アメリカ熱帯地方原産の多年草。日本では明治以後栽培が始まり、大正末頃一般化した。高さ約1メートル。葉は羽状複葉。茎・葉は軟毛を密生する。花は黄色。果実は卵円形から扁球形で赤・紅・黄色などに熟し多肉質多汁で甘酸味がある。生食するほか、ジュース・ピューレ・ケチャップ・ソースなどを作る。多くの品種がある。蕃茄(ばんか)。あかなす。[季]夏。             三省堂提供「大辞林 第二版」より


小さい頃は好き嫌いが結構ありました。
セロリ、ピーマンなどの定番から、卵の白身、なんてのも。ボクには一つ下の妹がいるんですが、彼女は卵の黄身が嫌い。で、ボクは白身が嫌い。で、お互い嫌いなものを取替えっこして親に怒られました。

これらはうんと小さいときの話です。まだ味覚が未発達だったし、ワガママだったので好き嫌いが多かったんでしょう。もちろん、嫌いだからといって食べ残すことは許してくれませんから、嫌いなものが出たら息を止めて泣きそうな気持ちになりながら食べたものでした。
もっとも小さい頃の「嫌い」は食べず嫌いもだいぶあって、ひょんなことで嫌いが好きに転じることもあります。ボクの場合ホウレンソウがそれで、テレビマンガ「ポパイ」を見てからはホウレンソウが大好きになりました。

そんなふうですから、成長するにしたがって自然と好き嫌いは減ってゆく。
外で遊んだり体動かしたり、成長期ですからいくらでも食べられる。好き嫌いなんていってられないんですね。ボクは小学校二年生から高校卒業まで剣道をやってましたが、体を動かせば腹が減る。味は二の次、三の次。ともかく量がたっぷりあればよかったんです。

そして大学に進み、自炊を始めると事態はもっと切実になります。
自炊というのは意外にお金がかかる。外食オンリーよりは安いかもしれないけれど。
お金が苦しくなるとろくなものが食べられなくなる。食べ物があればいい。何でもあればいいんです。食べれれば。好き嫌いなんてものすごく贅沢なことになってしまうんです。
特にボクは料理が苦手でしたから、苦しかったですねえ。で、「料理がうまい人」にあこがれました。実際に料理の得意な女性や男性と知り合いになり、付き合ったりしました。もちろんボクは食べるのと後片付けの担当。

いろいろな人の料理を食べるといろいろなことが分かります。当たり前ですが料理にも個性がある。今までうまくもまずくもないと思っていた食べ物、それがある人に料理されると大変身。食べても食べても飽きないほど美味しくなることがあるんです。別の食べ物はまた別のある人の手にかかって大変身。そんな経験を繰り返すうち、世間はなんて美味しいもので満ち溢れてるのかと感動しました。


まあ、そうして好き嫌いは殆ど無くなったボクなんですが、トマトだけは未だに苦手です。
ケチャップやジュースならいいんですが、トマト本体がダメ。
甘いのかすっぱいのか、硬いのかグニュッと柔らかいのか、食べるまで油断ができない。見た目少し青くなってるのはすっぱくて美味しくないんだろうな、なんて思ってるとこれが意外にあっさりしてて美味しかったりする。
そういう意外性が苦手なんです。

でも厄介なことにトマトはとても栄養がある。
苦手だと何日も食べなくなっちゃうので、意識して毎日食べるようにしてます。
そしてボクは嫌いなものから食べる主義なんで、毎日トマトをまず第一に食べてます。すると周囲の人が誤解しちゃうんですね。トマトが好きなんだろう、と。好きなんだろうからよかったら私のも食べてくださいよと親切に言ってくださる人もたまにはいるんです。
ホント、トマトには苦労させられてます。

そんなトマトですが、巷では人気者。
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど栄養満点の野菜としての人気。
その鮮やかな色彩から「黄金のりんご」なんて呼ぶ国もあるとか。見た目の人気。
そして情熱の赤。そこから恋人たちを祝福する野菜とも呼ばれてもいます。ロマンの香り漂う野菜なんですね。


昔、『異邦人』で鮮烈なデビューを飾った久保田早紀さん。彼女のサードアルバム『サウダーデ』はその大半がポルトガルで録音された歌。その中に「トマト売りの歌」というステキな曲が収められています。
トマト売りのおじいさんのモノローグという体裁の歌なんですが、彼の語る内容は、若き日の颯爽とした自分のこと、その当時のきれいな女性たちのこと、そして太陽からこぼれた恋の赤い実のこと。
そんなユーモアあふれる、そしてちょっぴり切ない歌です。
jacket_m.jpg

posted by タレイラン at 03:07| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 嫌い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
???

そーか、そうなのですか。トマトとは。
色んな方がいらっしゃるですなあ。

タレーランさんは意外性が苦手なのですか。お化け屋敷は如何ですか?
(あまり関係無いか・・・)

オレはトマト好きでしたねえ。幼少の頃から。
塩も降らずに、ガジガジ囓ったりしてました。
昔の方が美味かったような記憶があるけど、あれは記憶の美化なんすかねえ。

大人になってからは、トマトは比較的高い野菜なので、あまり買えません。せいぜいホール缶が良いところ。
イモ・玉葱・キノコ系という安い野菜ばかり調理に使ってますな。
たまにハレの日とかに買って、サラダにしたりします。

そういえば、カゴメって、名古屋が誇る優良企業の一つでしたな。
Posted by スカイアイ at 2005年05月26日 16:21
スカイアイ様

意外性に弱い男なのです。意外だらけの人生だったので(笑)
お化け屋敷は好きですよお。アトラクションの方も好きですが、その手の雑誌に取り上げられそうなところも好きです。学生時代は深夜に抜け出して、友人と廃屋や廃病院を探検しましたね〜。でも意外なことに何の経験もしませんでした。ああ、ここでも意外性に翻弄されている。。。
Posted by タレーラン at 2005年05月28日 02:46
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。