2007年02月27日

君は長嶋茂雄を見たか

元ロッテ監督の金田正一さんは、不滅の400勝投手として、ボクが子供の時分には、もう半ば伝説的な存在となっていました。その一方で週刊誌などで彼の短所も報じられはしていたのですけれど、小学生の耳にはそんなもの届きやしません。「偉大なる400勝投手」「キャッチャーが指を脱臼するくらいの剛速球」「星飛雄馬に大リーグボールを開発せよとアドヴァイスした男」として、伝説のヒーローでありました。
その金田投手が、先輩にこんなことを聞いたそうです。
「俺の球、沢村さんと比べてどうですかね」
沢村とは沢村栄治投手。プロ野球草創期の速球投手。何度か兵役に駆り出され、肩を壊してしまい、速球投手としての命を断たれたばかりか、しまいには戦死してしまった、悲劇の投手です。

剛球の金田、腕に自信があっての質問でしたが
「アホウ、比べ物になるかい!」
一喝されたそうです。
本当のところ、沢村の球がどれくらい速かったか、記録には残っておりません。関係者の記憶と、対戦成績から推し量るしかないのです。そして記憶は、しばしば美化されるものなのです。

その金田の剛球も、先述したエピソードで推し量るのみ。彼もまた伝説の存在となってしまいました。

沢村、金田に限らず、伝説のプレイヤたちの凄さは、実際に対戦した人、見た人にしかわからないもの。そしてそれをうまくは伝えられないものです。

本塁打記録でとうの昔に抜かれたとしても、ベーブ・ルースの偉大さは変わらないでしょうし、記録が断片的にしか残っていなくても、史上最強の投手はサチェル・ペイジなのです。

長嶋茂雄は、名選手であり、名監督でした。
ボクは彼の現役時代末期しか知らないのですけれど、それでも
「巨人は嫌いだけど、王と長嶋は別」
というのが周囲にはごろごろしてましたね。無論ボクもそうです。当時の野球入門書はほとんどが長嶋が表紙でした。
実を言えば、運動が苦手なボクは野球もあまり好きではなかったのですが。
ボクがはじめて自分のお金で見に行った映画が『長嶋茂雄栄光の背番号3』。彼の引退した年に上映されたドキュメンタリー。同時上映が『ゴジラ対メカゴジラ』。『メカゴジラの逆襲』だったかな? 観劇料500円だったと記憶しています。

長嶋が最高の選手であり、監督であることに異論は多いでしょう。それでもいいのです。
ボクは長嶋を見た。

いつか
ボクはイチローを見た
という時代が来るのかもしれませんね。
posted by タレイラン at 04:32| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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