2005年05月03日

好きになった女(ひと)1

ここでは古今東西、我が人生で好きになった女性を書き連ねていきます。

北政所(寧々)  1549年〜1624年

豊臣秀吉の正妻。寧々(ねね)、お寧々は愛称、通称で、正しくは禰子(ねいし、ねいこ)。朝廷より豊臣吉子の名前をもらった。


古今東西、いきなり古い女性を出してしまいました。ボクが中学二年生のとき好きになった女性であります。「本当かよ〜?」なんて声が聞こえてきますが、本当です。

彼女は14歳(数え年)で25歳の木下藤吉郎(秀吉)と結婚しました。当時のボクの年齢と大差ありません。昔は早くから婚姻するとはいえ、ちょっとビックリです。

中学生だったボクは山岡荘八さんや司馬遼太郎さん、吉川英冶さんの歴史小説を読み漁ったんですが、どなたも「太閤記」を書いてらっしゃるんですね。歴史小説家にとって「太閤記」は共通課題のような気がします。それだけ魅力的なのでしょうね。
で、どの「太閤記」を見ても寧々はよく描かれている。秀吉が天下を取れたのは寧々が家内をよく治めていたからだ、というんですね。まさに良妻。

それだけじゃあないんです。彼女はかわいらしいところもある。
秀吉が長浜城主に出世して、側室を持つんですね。これはまあ当時としては当たり前のことで、武士にとって個人よりも家が大事。その家を継ぐ子供をもうけることも大切な役目でしたから。その上寧々には生涯ついに子供が生まれませんでした。だから余計に、秀吉はあせったでしょうね。生涯、たくさんの側室を持った。
この長浜城主時代、秀吉は南殿、名前は分かりませんけれども、たぶん館の位置か名前を取って、南殿と呼ばれた女性を側室に迎え、子供を生ませるんですね。これが寧々には気に入らなかった。理屈では分かっているのだけれども、感情が収まらなかったのでしょう。安土城にいる信長に訴えるわけです。自分の旦那の行状を。
安土城ができたのは1576年。このとき寧々はまだ28歳(数え年)ですから、いくら当時ではとうがたった年齢といえ、やきもちを焼くのも無理ないかな、と思えます。

その時信長が寧々に宛てた手紙が今でも残っています。

(前略)
その方も前にあった時に比べて倍くらい美しくなっている。
藤吉郎秀吉がなにか言っているが、言語道断。
どこを訪ね歩いても、あの禿ねずみにはその方のような女性は見つからない。
これから先は陽気にふるまい、奥方らしく心を大きく持ってやきもちなどは妬かないように。
夫を立てるのが女の役だから、慎み深く世話をしてやるように。
この手紙は羽柴にも見せること。かしこ


あの鬼神、信長の優しい一面を伝える貴重な手紙です。
若い頃はサルと呼ばれていた秀吉も、中年になってハゲねずみ扱い。
一方で寧々の美しさをほめ、他方で「奥方らしく」と自制を説いている。じつにほほえましいですね。ここから伝わる寧々の有様も実にかわいらしい。そんな寧々だから信長の優しい面も引き出せたのでしょうか。

長浜城主時代生まれた秀吉の子供はわずか七歳で世を去ります。
秀吉はこの子を非常に可愛がっていたようで、後に主君信長の四男を養子にもらい、死んだこと同じ秀勝という名をつけます。この秀勝も若くして死ぬのですが、その後も姉からもらった養子にまた秀勝と名づけます(有名な秀次の実の弟です)。よほど愛着があったのでしょうね。

寧々はその後、やきもちを焼くことなく、次々に来る養子、一族から来る養子も、人質として預かる養子も分け隔てなく接したそうです。
徳川家康の次男、秀康も若くして秀吉の養子(人質)になりましたが、終生この養父母を慕っていたそうです。
posted by タレイラン at 01:27| Comment(6) | TrackBack(0) | 好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。学生時代とかの甘酸っぱい恋の話かと期待したのにw
でも、とても為にもなりました。歴史など苦手だったので(~_~;)
Posted by marimon at 2005年05月03日 02:20
marimon様

コメント第一号! 嬉しいです。ありがとうございます。
ご期待を裏切って申し訳ありませんw
コレはコレで純粋なプラトニックラヴ、ということで。
今後ともよろしくです。
Posted by タレーラン at 2005年05月03日 14:30
こんにちはーおじゃまいたしまーす(^ー^* )
寧々、私も大ファンでっす♪
このお手紙だいすきなんです、信長も大好きなもので。。
寧々は、信長にも家康にも一目おかれて
ほんとうに素晴らしい女性ですよね!尊敬しています!
豊臣滅亡以後も、家康に大信頼されて(寧々の判断は正しかったと思うし・・・)
(高台院さんとして)悠々自適の生活と
長生きが出来てよかったなぁと。。賢い女性はチガウ!!
Posted by ゆぅはぎ at 2005年05月03日 14:48
ゆぅはぎ様

早速のご訪問、感謝です!
ゆぅはぎさんも寧々のファンだったんですね。時代を超え、男からも女からも愛されるキャラクタですよね。
寧々に子供ができていたら。。。ものすご〜く歴史が変わってしまったでしょうね。残念です。
Posted by タレーラン at 2005年05月04日 00:29
先ほどはコメント&TBありがとうございました。
ねねですかぁ〜、素晴らしい女性ですよね
私も尊敬している女性の一人です。

タレーランさんは「おんな太閤記」という大河ドラマご存知ですか?
私はリアルタイムで見ていて(年がばれる?(^^ゞ)
今までの大河ドラマの中で一番印象に残っているんですよ。
未見でしたらぜひご覧下さい。
Posted by 更紗♪ at 2005年08月16日 18:07
更紗様♪
こんな過去の記事にまでコメントくださり、ありがとうございます☆

実はボクもリアルタイムで見たくちなんですよ、『おんな太閤記』。高三の年だったかなあ。。。
ねね、よかった! また、弟の秀長もよかったですよね。
でももう20年以上も前のことなんで記憶がかすんでます。西田さんの
「おかか!」
と言うセリフは今でも鮮明に甦るんですが。。。
DVD出てたら、見てみようかなあ。
Posted by タレーラン at 2005年08月16日 22:37
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